湘南電鉄は軌間1,372mm、直流1500Vで電化されており、保有車両はすべて電車である。
相模湾の沿岸を走る湘南電鉄は、開業当初より塩害に悩まされてきた。
そんな中、普通鋼に比べて錆びにくいというステンレスの特長に着目した湘南電鉄では、昭和30年代の前半に早くもスキンステンレスカーを導入し、オールステンレスカー黎明期の昭和30年代後半から、車体のオールステンレス化を進めた。
現在は鋼製車両は全廃され、保有車両はすべてステンレスカーである。
また、1968年の上大岡-桜木町間の地下化、および1972年より開始された横浜市営地下鉄1号線との相互直通運転を実施するため、全ての保有車両が地下鉄線直通対応車両となっている。
性能的には、高速性能よりも加減速性能を重視する向きがある。
これは、併用軌道に由来する急曲線が各所に残っているため、頻繁な加減速が必要となるためである。
車両は大東急時代の名残りと、オールステンレスカーが主力のため、東急車輛製造(現・総合車両製作所)製が大半を占める。
電装品は黎明期の車両にデッカー製の電装品を使用した縁で、現在も東洋電機製造製が多用されている。